デイトナ675のクーラント交換手順
これはなに?
トライアンフ デイトナ675 2009年式のサービスマニュアルを適当に翻訳し、実際のクーラント交換作業の記録を交えて編集したものです。 元のサービスマニュアルが英語だったので、簡易な意訳になってます。(誤解、読み違えが含まれる可能性もあるので、正確を期す場合は原本を参照してください)
事前準備
クーラントの処分方法について
今回は、凝固剤を使った処分方法を採用。
道具
LLC(不凍液)
受け皿
クーラント液全量(2.4L)以上の容量必須。
↓の5Lのものを使ったけど、排出したクーラントをいれたら結構たぷたぷになった。それと、幅はもっと広いほうが使いやすいと思う [asin:B0027X3F8W:detail]
ドレンパッキン M6
もとからついていたものは銅製パッキンだった [asin:B002WRBACG:detail]
凝固剤
トルクレンチ
クーラント交換作業で必要な計測範囲は1.5N~9N [asin:B0058MJZY2:detail]
作業手順
注意事項
エンジンが熱を持った状態では、絶対にラジエーターキャップを外さないこと。エンジンが熱を持っている場合、ラジエーター内のクーラントは加圧され熱せられています。加圧されたクーラントに触れると火傷します
クーラント液の排出
- サイドスタンドで停める
- ライダーシートを外す
- バッテリーの接続を外す(黒ケーブルから先に外す!
- カウルを外す
クーラント液の受け皿を置く
熱交換器の隣にあるクーラント排出管にあるドレンボルトを外し、クーラント液を排出する。ドレンボルトに付いたワッシャーを取り除く
クーラント液を充填する
新しいワッシャーをつけて、クーラント排出管にドレンボルトを差し込み、9Nmで締め付ける
ボトムホースを取り付けて、クリップを2Nmで締める
ラジエーター左手のブリードスクリューを取り外す
ラジエータターが満タンになるまで、混合したクーラント液をラジエーターの充填口から入れる。 正しくクーラントが充填されていれば、ブリードスクリューの口とフィラーの開口部からクーラントを確認できます
フィラー側の開口部からクーラントの液面が確認でき、ブリードスクリュー側から液面を確認できない場合、ブリードスクリューコックにチューブを取り付けクーラントを吸い上げて、ブリードスクリュー側に注ぎます。
注意:クーラントの吸い上げには、手動のバキュームポンプかそれに準じた機器を使いましょう
- ブリードスクリューを取り付け、1.5Nmで締め付ける
- ラジエーターキャップを取り付ける
- 補助してもらいつつ、バイクを左右に傾け、冷却装置に溜まった空気を抜く
- バッテリーをつなぐ(赤ケーブルを先に
- エンジンをかけ、空気を排出するために数回エンジンを吹かす
- 冷却ファンが作動するまでエンジンを動かす
- エンジン停止し、エンジンを冷ます
- クーラントのゲージを確認し、必要なら補充する
- ラジエーターキャップをつける
- リザーバータンクのゲージを確認し、必要なら補充する
- ライダーシートをつける
- カウルをつける