バイクのセキュリティをDIYする
これはバイク Advent Calendar 2018、1日目の記事です
世の中には2種類のバイクがある。自分のバイクとそれ以外だ。
ツーリングクラブの先輩の受け売りなんですが、実に的を射てますよねー
"自分のバイク”はやっぱり特別で、そんなバイク乗りにとって怖いのがバイクの盗難
自分のバイクが盗まれたら、、考えただけでもゾッとしますよねー
そんな訳で、バイクのセキュリティを強化するために車載機をDIYしてみました
イメージ
イメージはこんな感じ
完成
という訳で、このイメージを元に作ったのがこちら!
「テテーン!!」
とんでもなくダサいですが、まぁあくまでも試作機ということで。。(※ 手前のiPhoneは撮影用に使ったものです)
解説
これだけ見てもダサいってことしか伝らないと思うので解説
状態遷移
おおまかな動きはこんな感じ
- 起動 -> 通常モード
- 通常モード -> スマホのBluetoothが検出されない(オーナー不在) -> セキュリティモードへ移行
- セキュリティモード -> 車両の異常を検知 -> エマージェンシーモードへ移行
- エマージェンシーモード -> 位置情報をオーナーに通知
- スマホのBluetoothを検出(オーナーが戻ってきた) -> 通常モードへ移行
デモ動画
実際に動作させた動画がこちら
通知
↑で車両異常を検知した時の通知がこれ
下2行のぼやかしてるのが、バイクの緯度経度
エマージェンシーモード中は、一定間隔でバシバシ送られてくる
構成
スピーカー
手前にある2つの黒い四角形がスピーカーで、これでシステム音声が再生される
アンプとか噛ませてないので、音量はとても控えめ
GPS受信機
右のスピーカーの隣にある緑と白の物体が、GPS受信機
みちびき(準天頂衛星システム)に対応したもので、これでバイクの位置情報を取得する
9軸センサー
マリオのハテナブロック(地下)の上に乗っている青い物体が、9軸センサー
3軸加速度、3軸ジャイロ、3軸コンパスの情報を取得し、サイドスタンドを外す際の車両の傾きや、車両の移動を検知する
※ ハテナブロックはセンサーの固定に使用(特に意味はなし
コンピュータ
写真中央奥にあるのがWifiやBluetooth4.0を搭載したシングルボードコンピュータ
今のところ、こいつ単体ではネット接続できないので、デモは手持ちのAndroidのWifiに繋いで動かした。後ほどLTE/3Gモジュールをつける予定
こいつがBluetoothを検索して、オーナーのスマホを検出=乗り手が近くにいる、検出しない=乗り手が近くにいない、と判断して、セキュリティモードのON/OFFを切り替える
他にもBLE Beaconを送信して、バイクの位置情報を送信したりもするけど割愛
電源事情
こいつらの電力はデイトナからとった5V電源で全てまかなってる
ちゃんと運用するときはこれ専用のモバイルバッテリーもつけたいところ
今後の展望
とりあえずそれっぽく動くものはできた(制作期間1.5日くらい?)
ただこのままではどうしようもないので、
小型化
コンピュータもセンサーも剥き出しで、雨が降ったら1発アウトなので、配線を取りまとめていい感じのケースに収める
理想としては、デイトナのインフィルパネルの下に収まるのがベスト
OBD2(自己診断機能)
Bluetooth対応のOBD2スキャナーと接続して、車両情報を取得する
- 警告灯が点灯した原因をすぐに把握
- 走行距離と燃料計の情報を記録して、燃費計算の自動化
とかしたいですね
ただ、デイトナは'09年式でOBD2も旧型でどこまで気の利いた情報が取れるかは不明
いろいろ夢は膨らみますが、今回はこのへんで
つぎのAdventカレンダーは、id:koh-g ニキです!!
それでは、皆さんも良いバイクライフを