modal_soulの記録

バイクおじさんの日常とメンテナンス、そしてその記録

バイクおじさんの日常とメンテナンス

USBモバイルバッテリーをDC12V電源化する

このあいだ、ジャンプスターターをモバイルバッテリー兼DC12V電源として使う方法を紹介しましたが、

modalsoul.hatenablog.jp

普通のモバイルバッテリーを12Vに変換して使う方法はないものか?と思いちょっと調べてみました

昇圧機能付きUSB変換ケーブル

ポチったのはこちら

包装は簡易なもの f:id:modal_soul:20181017204400j:plain

ケーブル長は1m。DCプラグは外形5.5mm、内径2.1mm f:id:modal_soul:20181017205929j:plain

これはUSBプラグに電圧を昇圧するモジュールが組み込まれたケーブルで、USBからDCプラグ(オス)へ変換することができます。

なので、モバイルバッテリー ⇔ 変換ケーブル ⇔ DCケーブルとつなぐことで、DC12V給電の機器を使用することができます

しかし、これには制限もあるので注意が必要です

変圧後の電流

理科の授業で習ったと思いますが、オームの法則によると

V(電圧) = R(抵抗) × I(電流)

なので、電圧が変化した分電流も変化します。5V2Aのモバイルバッテリーを変圧した場合、

変換後の電流 = 変換前の電流 × 変換前の電圧 ÷ 変換後の電圧

2 × 5 ÷ 12 = 0.8333...

約0.83A

使用する機器によっては、電流不足で動作しない可能性があります

変換効率

さらに変圧時に変換ロス(熱)が発生します。5V2Aを変圧時、大雑把に変換効率を80%程度と考えると、

2 × 5 ÷ 12 × 0.8 = 0.666...

およそ0.67Aに下がります

さらに、電力は↓の式で求められるので、

W(電力) = V(電圧) × I(電流)

5V2Aの電力 = 5×2 = 10W

変換後の電力 = 12×0.67 = 8.04W

と供給可能な電力が落ちてしまうので、これまた使用する機器によっては動作しない可能性があります

【追記】USBポートシガーソケット変換アダプタ

同じくUSB給電を12Vに昇圧するアダプタで、形状がシガーソケットになっているものも見つけたので追加

シガーソケットで給電するタイプの機器を使うなら、こちらのほうが便利かも

使用例

電熱グローブ

モバイルバッテリーと変換ケーブル、電熱グローブを繋いで動作させてみた

f:id:modal_soul:20181017205728j:plain

左右同時に問題なく動作が確認できた

使用機器

Heatech ヒートインナーグローブ

電熱グローブは、Heatechのヒートインナーグローブ

Anker PowerCore 13000

モバイルバッテリーはAnkerの13000mA

変換コネクタ

昇圧ケーブルのDCコネクタと電熱グローブのDCコネクタが両方オスタイプだったので、間にこれを噛ませた [asin:B00KVISATY:detail]

電力

モバイルバッテリーは5V3Aで変換効率を80%とすると、

12V × (3A × 5V ÷ 12V) × 0.8 = 12W

供給可能な電力は12W

ヒートインナーグローブの消費電流は2.4Aらしいので、このモバイルバッテリーで動作させた場合、最大出力の4割程度になります

最大出力時はかなり熱くなるので、十分じゃないでしょうかね?


こんな感じで、変換ケーブルを使うと手軽に12V電源を取れて便利です

ただ出力は使用するモバイルバッテリーの性能に左右されるので、その辺り注意が必要そうです