デイトナ675の配線を修理した
前回、エンジンが停止する不具合に遭遇した訳ですが、
今回はその恒久対処として行った配線の修理について書きます
準備するもの
パーツ
3極カプラー
ステーターコイルの配線に使用
防水コネクタ 3極
燃料ポンプの配線に使用
圧着接続端子
断線したメインハーネスの補修に使用
配線コード2.00sq
断線したメインハーネスの補修に使用
防水収縮チューブ
断線したメインハーネスの補修に使用
ハーネステープ
アセテートテープ
サンドペーパー
既存の配線の表面のサビを取るのに使用
工具
※ カウルetc..の着脱に使う工具は割愛
電工ペンチ
ヒートガン
防水収縮チューブに使用
ニッパー
溶けたカプラや配線カバーを除去するのに使用
エアダスター
埃や配線の被覆カス、サビ、緑青(銅線のサビ)が多くでるので、吹き飛ばすのに使う。息を吹きかけるよりも簡単かつ威力があって、ノズルで細かく制御できて便利
前準備
延長用配線
ステーターコイルと接続しているメインハーネスが断線してボロボロになってしまったので、繋いで延長するための配線を用意しておく。
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月18日
2.00seqの配線コードを3本切り出し、一方を3極カプラの端子を取り付け、もう一方を圧着接続端子を取り付けておく。
作業
前作業
燃料タンクの取り外し
バッテリー取り外し
バッテリーは取り外さなくても作業できるが、取ってしまったほうが作業しやすかったので外した
補修
ステーターコイル
カプラがオス・メスともに溶けて配線もダメージ大なので、カプラは交換、配線は被覆が焦げて変質した部分を除去
ステーターコイル側
まずはステーターコイルの配線
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
溶けたカプラは配線ごと切り落として、焦げた被覆をむき銅線をやすりかけて脱脂、新しい端子をかしめてOK pic.twitter.com/VkMfZfpdd4
メインハーネス側
配線の被覆が溶けて硬化・劣化していたので、ニッパーで被覆を除去しておく。細かいカスが多いのでダスターで除去
本日のメインイベント
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
ステーターコイルのメインハーネス側
辛うじて1本残ってた配線を切ってカプラを除去
銅線にヤスリと脱脂して、用意しておいたケーブルと圧着端子で接続
その上から熱収縮チューブを被せて密着
ケーブルをテープでまとめてカプラ付けて完了 pic.twitter.com/tbkg099EeB
補修した配線の根本のところはアセテートテープを巻いておいた
燃料ポンプ
燃料ポンプにつながっている配線のカプラが、ステーターコイルのカプラ近くにあったためとばっちりをくった、らしい
燃料ポンプ側
燃料ポンプの配線
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
近くにあったステーターコイル配線のとばっちりくらって溶けたっぽい
燃料ポンプ側配線のダメージはカプラのみで中の端子は問題なさそう
端子は使いまわして、カプラを新しいものに交換 pic.twitter.com/hDTcj8yZO7
メインハーネス側
燃料ポンプ配線のメインハーネス側
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
焦げたカバーは切り取り、カプラを外してみた
中身は問題なさそうだけど、ケーブルの被覆の焦げがまぁまぁいってるので、切り落として新しい端子とカプラに交換 pic.twitter.com/QPHSVH9Lc3
メインハーネス
燃料ポンプのカプラと同じく影響を受けていた箇所を補修。やらなくても動作上問題はないだろうけど
保護スリーブ
フレームにアースしてたメインハーネス
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
焦げたカバーを切開した感じ、ケーブル本体にダメージは無し
焦げた部分を切り取って、ハーネステープ巻いておいた pic.twitter.com/ocNkegn6Ms
ハーネステープ
メインハーネスのハーネステープ、ヘタってた箇所を切り取って、新しいテープを巻き付け pic.twitter.com/2s6PPFpudw
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
動作確認
エンジン始動
始動確認OK pic.twitter.com/aPkYqaERpE
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
電圧チェック
ジェネレーターで作られた電力がレギュレータでDC12Vに変換された後、バッテリーに給電されることを確認する。
ポイントとしては、エンジン始動後に電圧が上昇すること
電圧チェック
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
エンジン始動前12.5V
アイドリング時14.5V
ジェネレーターからレギュレーター通って、正しく給電されていることを確認した
これにて全工程終了です pic.twitter.com/GGL5qB0cRY
実際は回転数を5000rpmくらいまで上げて電圧の推移を見ないと、レギュレーター故障の可能性は否定できないんですが、ステーターコイルの断線とレギュレータの故障が同時に起きるってことはないだろうと思い、これでOKにしました
予防措置
今回と同じ故障は今後も発生する可能性があるので、予防するために何をするべきかを考えてみた
配線のチェック
熱によるカプラの変形や配線の被覆の変色などは目視で確認可能なので、たまにタンクを持ち上げてチェックしようと思う。
頻度としては、乗車毎よりは少なく、車検毎よりは多いくらい、だいたい2~3ヶ月ペースでやってみようと思う。
電圧のチェック
今回の不具合は、運転中に電圧を確認していれば、もっと早く気づけたと思う。
気づけたとして、出先でタンク下の配線を修理するのは難しいけど、任意保険のロードサービスの対応圏内であれば、無理やり応急処置して自走するリスクを取る必要もなかったと反省している。タンク下の配線がショートして火災の可能性もあったので
電圧の推移はジェネレーターやレギュレータの状態を推し量る材料にもなるので、バッテリー電圧を監視するツールを導入するのもいいかもしれない
おわりに
配線修理だけじゃなく、タンク下スペースを清掃した。今後の定期チェックのためにも、きれいな状態を保っておく必要あるし、やはりメンテの基本は清掃ですね
自己満なんですが、タンク裏を掃除してめちゃくちゃ綺麗にしたんですよ
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2022年3月19日
エアー吹いて砂埃とばして、タオルでフレーム裏、ホース、ケーブルの埃や油汚れを拭き取り、カプラ類も一度外して汚れをとって再接続 pic.twitter.com/RVXRKgMGc8