わたしが考えるDaytona675の良いところ、悪いところ
これはバイク Advent Calendar 2018、15日目の記事です
先日、Twitterで「デイトナのよいところ・悪いところを教えて」というツイート1にツイッター上のデイトナ乗り各位が群がっているのを観測し、
わたしもいっちょ乗っかっとくかぁ、と、こんなふうに引用リツイートした訳ですが
(他のミドルSSと比べて)
— modal_soulは『納得』を優先する (@modal_soul) 2018年11月8日
良いところ
・軽い
・整備性
・(3気筒で細身なぶん)脚付きがよい
悪いところ
・ディーラー数
・純正パーツの手に入れやすさ
・生産終了してること https://t.co/iNUIKpSFMX
これだと言葉足らずな気もしたので、ちょっとブログで補足してみようかと思った訳です
前提
まずバイクをメリット/デメリットで語るのは苦手です
バイクを実用道具としてだけ見るのなら、道具としての効率の良し悪し(=メリット/デメリット)を語ることは納得できますが、実用道具よりも嗜好品だと思って接しているので、こういう考えには馴染めません
メリット/デメリットの話を聞くと、リア王の以下の一節2を思い出すのでちょっとご紹介
おお、必要なものを理屈で決めるな、卑しい乞食でさえ
貧しくともなにがしか余分なものを持っている。
もし人が必要以上のものを許されなかったら、
人は獣と変わらぬ。
良い/悪いについて
それと前提として、良い/悪いは相対的なものなので、何を基準に比較するか?によってガラッと変わるものだと思います
例えば、オフロードを走るとき軽さは正義ですが、長距離や高速で走るとき重さは安定感になります。
なので、あくまでデイトナと同じミドルSSと比べて良いところ・悪いところをあげます
個性について
それと、デイトナ乗りにデイトナの良いところを尋ねると高確率で帰ってくるであろう3気筒サウンドなどについては、言及しません
なぜならそれらは個性なので、良し悪しで語るところじゃないですよね
ぶっといVツインサウンドと甲高い4気筒サウンド、どちらが良いかは完全に好みであって比べられるものではないですよね(ちなみにわたしはどっちも好きですが
つまり個性=味!!
蛇足ですが一応言っておくと、わたしの考えるデイトナの味な部分は
ってところでしょうか
マジもんでカッケーなオイ!!
と、まぁ前置きはこのくらいにして、行ってみよう
良いところ
軽い
デイトナ675の最終型の重量は、乾燥重量174 Kg3、装備重量184kg。
後期型に至っては、乾燥重量162kg!
対して、他のミドルSSはというと
車種 | 装備重量 | 排気量(cm3) |
---|---|---|
Honda CBR600RR | 189kg【ABSは199kg】1 | 599 |
Yamaha YZF-R6 | 190kg1 | 599 |
Kawasaki ZX-6R | 194kg1 | 636 |
Suzuki GSX-R600 | 187kg1 | 599 |
最終型では、GSX-R600と比べて-3kg、ZX-6Rと比べると-10kg、装備重量で軽いことになります
軽いと運動性能の向上だけではなく、押し引きも楽でいいですよ
整備性
他のミドルSSをバラしたことはないですが、デイトナはエンジンオイル・フィルターの交換、カウル・排気系・冷却系・タンク・エアクリーナーボックスの付け外し、プラグ交換etc..といった作業はやりました
その経験から言うと、バイク整備作業未経験のデスクワーカーでも、なんやかんや(今のところ不具合もなく)作業できてるんで、デイトナの整備性は悪くないと思います
ホンダのバイクのように、カウル類の付け外しする時にパーツをスライドして爪の引っかかり取って云々とかないですし、素直なもんです
なれるとエンジンオイルの交換くらいなら、カウル外さずにできますしね
個人的には、自前で整備できるのも魅力だなと思ってます
(3気筒で細身なぶん)脚付きがよいところ
最終型デイトナは、シート高820mm、全幅が695mm(ハンドル込み)
前期/後期型はシート高825mm、全幅700mm
対して、他のミドルSSはというと
車種 | シート高(mm) | 全幅(mm) |
---|---|---|
Honda CBR600RR | 820 | 685 |
Yamaha YZF-R6 | 850 | 695 |
Kawasaki ZX-6R | 830 | 705 |
Suzuki GSX-R600 | 810 | 710 |
シート高だけ見ると、GSXが一番低い(810mm)ですが、全幅(710mm)が最長。
数字だけ見るとシート高の同じ(820mm)CBR600RRは全幅(685mm)が狭いから有利そうですが、デイトナの全幅はハンドル込みなのです
デイトナのハンドルは絞りがそこまでキツくないので全幅が695mmありますが、シートの幅はもっと狭くなっています
CBR600RRはレンタルして1度乗ったことがありますが、シート幅は4気筒なりに広かったです
SSなりにシート高は高めですが、スリムな車体で脚を真下にスッと降ろせるので、数値以上の脚付きの良さになる訳です
なので、ミドルSSの中ではトップクラスに脚付きが良いと思います
悪いところ
ディーラー数
トライアンフ正規販売店は、現在全国に26店舗あるようです www.virgintriumph.com
うち12店舗は関東にあり、北海道・東北・甲信越には各1店舗しかありません
九州・沖縄エリアは2店舗ですが、九州は福岡の1店舗のみ
海外メーカーなので、ディーラー数では国内メーカーには遠く及びませんね
ディーラーが近くにないとサポートを受けられなかったり、そもそも買えなかったりするので、なかなか痛いところです
純正パーツの手に入れやすさ
↑のディーラー数とも関係してきますが、純正パーツの入手が割と面倒です
ディーラーが近くにあって、運良くストックしている部品であれば、入手はスムーズにいきますが、
ディーラーに在庫がないとネジ1本であってもイギリス本国から取り寄せになるので、1週間はかかります
それに、国産メーカーであればディーラー以外(バイク用品店etc..)からも入手できますが、トライアンフの純正パーツを取り扱ってる店は相当少ないと思います
なので、個人輸入で買ったりもしました modalsoul.hatenablog.jp
個人輸入でも1週間くらいかかります
生産終了してること
所謂、ディスコン
(1)「ディスク」と「コントロール」を掛け合わせた造語で、円盤をポイントめがけて投げる競技。
(2)「ディスコンティニュード」(discontinued)の略。製造中止などを意味する俗な言い方。
デイトナはもう生産されていないので、純正パーツも在庫のみだし、アフターマーケットパーツも新しく出てくることも期待はできないです
そういった点の安定性は、現行車種には及びませんね